「由楽」
そんなことを考えていると、ふと岳斗さんが私のことを呼んだ。
岳斗さんの声で名前を呼ばれると、なんだかドキッと心の奥が跳ねる。
なんでなんだろう。恐れとはどこか違うくて、緊張と言われれば首をかしげてしまう、そんな気持ち。
「お前はどうしたい?」
え……?
突然岳斗さんにそう聞かれて、思わず目を見開いてしまった。
そんな質問をされるなんて、思ってもみなかったから。
「えっと……、できれば去年みたいに何かしたいなぁ、なんて」
私は俯きながら、自信なさげにそう答える。
あくまで私の考えだから、結果がどうこうなることはないってわかってるけど、自分の意見を言うのは少し緊張する。
「わかった」
へ?
な、何が「わかった」なの……?
「文化祭、俺達も何かするぞ。やりたいものがあるやつは言ってくれ」



