「由楽、一緒に文化祭回ろうよ!」
蜜くんは再びそう言って私を誘った。
「うんっ」
私がいいと言ってくれた蜜くんに、私は笑顔で頷いた。
「じゃあ、約束ね」
蜜くんは嬉しそうに微笑む。可愛らしいその笑みは、温室にあるたくさんの花が元気になるくらい輝いていた。
「岳斗、いいの?抜けがけされちゃったわよ?」
「………」
「あら、わかりやすい沈黙ね」
私と蜜くんが話しているとき、岳斗さんと利央さんがそんな会話をしていたことに私は全く気付かなかった。
「なあ、岳斗。結局今年はどうすんだよ」
すると、仕事を再開した恭弥さんが手を動かしながら岳斗さんに尋ねた。
そういえば生徒会は何をするんだろう。というか、そもそも何かやるのだろうか。
できれば去年みたいに何かやりたいけど、私なんかの意見なんて誰も聞かないだろうし……。



