楽しみだな~。
でも、岳斗さんが演技をするなんて、ちょっとびっくり。映画に出るなんて、恭弥さんや利央さんはノリで引き受けるかもしれないけど、岳斗さんは断りそうなのに……。
もしかして、クラスの熱い期待に応えるために……?
岳斗さんってクールそうに見えて、実は仲間思いのいい人なのかもしれないな。
「俺様の演技に惚れんなよ?」
いつの間にか蜜くんとの口喧嘩を終えていた恭弥さんが、私と利央さんの会話に入って来た。
「由楽、そいつの言葉なんか聞かなくていいから。恭弥の演技なんて、どうせ大したことないと思うし」
「はあ?」
「でも僕も岳斗の出る映画は見たいから、文化祭一緒に回ろうよ由楽」
恭弥さんの声は無視して、蜜くんは天使のような笑顔をこちらに向けてそう言った。
わ、私と一緒に……?
「ダメ?」
顔を少し傾けて、つぶらな瞳をうるうるさせながら蜜くんは呟くように言う。
「だ、ダメじゃないけど……。私なんかと一緒でいいの?」
蜜くんのキュートさに癒されながらも、私は恐る恐る尋ねる。
すると蜜くんはふわりと微笑んで、
「由楽がいいんだよ」
と優しく言葉を紡いだ。



