「お前たちのクラスは何すんの?」
文化祭のパンフレット作りをしていた私と蜜くんに、仕事から離れて休憩している恭弥さんが尋ねた。
「コスプレ喫茶」
私が答えるよりも先に、蜜くんが素っ気なく答えた。
恭弥さんと蜜くんはどうやら相性が悪いらしく、二人の会話に心からの笑顔なんて滅多にない。上から目線のドヤ顔みたいな笑みは時々あるけど。
「ふーん。蜜はメイドの格好でもすんのか?ははっ」
お菓子として出されたブラウニーを頬張りながら、恭弥さんは蜜くんを挑発するような言い方をする。
蜜くんのメイド姿か……、絶対似合うと思う。なんて、恭弥さんの言葉につい想像してしまう私。
「バカじゃないの?僕がするわけないじゃん。メイドの格好をするとしたら僕じゃなく、由楽でしょ」
蜜くんは恭弥さんを睨みながらそう言った。
突然私の名前が出たので、びっくりして思わず持っていた資料を落としそうになる。
「じゃあお前はどんな格好すんだよ。ま、どんなコスプレでも七五三みたいになるんだろうけど」
含み笑いをしながら言った恭弥さんに、蜜くんは眉間にしわを寄せて思いっきり殺意を込めてガンを飛ばす。



