なんか、蜜くんって岳斗さんの弟みたいだなぁ。ふふっ、可愛い。
「……お前ら、黙って手を動かせ」
ついに口を開いた岳斗さんが発したのは、そんな迫力のある一声で。
私を含め皆が一瞬でシーンとなり、口を一の字にして作業を再開した。
やっぱり岳斗さんは怒ると怖そうだな。注意しただけであんな殺気を感じるくらいだもん。
無愛想でクールでかっこよくて、多くの不良さんや女の子たちを虜にしちゃう岳斗さん。
優しくて女子力が高い美人さんで、時々ふわっと甘い香りがする利央さん。
喧嘩好きで俺様でおバカなところもある、単純だけど真っ直ぐな恭弥さん。
頭が良くて素直で可愛くて、大好きな人には人懐こい子犬みたいな蜜くん。
そんな生徒会メンバーに囲まれながら作業を続ける私は、もっと皆のことをよく知って仲良くなっていけたらいいなと心の中で呟いた。
生徒会に入ったのはほとんど強引で予想外だったけど、個性が強いこの生徒会の一員として学校に貢献できたらいいな。
――最初は不安だらけだった高校生活にようやく慣れ始めてきた頃。
高校に入ってから初めての定期考査が終わり、本格的に動き始めた文化祭準備。
生徒会も今まで以上に忙しくなり、やらなければいけない仕事を皆で手分けしてする毎日。
全クラスの出し物が決まり、生徒たちは文化祭への期待を胸に膨らましていた。



