私が困り顔でそう言うと、望空さんは意味深な笑みをこぼした。
「ふーん。もしかして岳斗くん………」
「望空さん?」
「ふふっ、あなたも大変ね」
「え?」
望空さんはそう言って私の肩をポンと叩くと、興味深そうな笑みを浮かべたまま私の横を通り過ぎていった。
大変って、どういう意味??
と、とりあえず、生徒会室に行かなくちゃ。
私はそう思って、下りてきた階段をもう一度上がり、屋上へ向かった。
初めて来た屋上は、予想以上に広かった。
そんな屋上の右側の方にある、大きくて豪華そうな温室。
ガラス張りになっている温室の中を覗いてみると、裏庭に咲いていた花たちよりもずっと鮮やかな色をした草花で埋め尽くされていた。
「し、失礼します……」
私は“生徒会室”と書かれたプレートのついた入口である扉を開け、恐る恐る中に入る。
ドキドキ……と緊張する心臓を抑えながら、一歩踏み出した。
「待っていたわ」
少し歩くと池があって、その奥には和風に作られたおしゃれなテーブル付きの東屋があり、そこには生徒会メンバーがお茶を飲みながら私を待っていた。
私に一番最初に気づいたのは、美人な副会長の高下さんだった。



