「……どこ行ったと思う?」
「決まってんだろ」
俺が出て行ったあとの生徒会室で、利央と恭弥は目を合わせて口角を上げた。
二人には何もかもお見通しなようで、
「岳斗も大変ね~」
「あんなガキに懐かれたら、俺だったらウザくて仕方ねぇけどな」
「大丈夫よ。恭弥に懐く後輩なんていないから」
「おい、満面の笑みで言うな!」
そんな会話をしながら、二人は仕事を再開した。
――裏庭に行くと、蜜は誰かと話していた。
「おい、見つかったか?」
俺が声をかけると、蜜は花が咲いたような笑顔を向けながら「岳斗!!」と言って駆け寄ってきた。
「クラスメイトが探すのを手伝ってくれたんだ」
俺は、蜜のバイクのキーを探すのを手伝ってくれた花壇の前に立っている女子生徒に視線を移した。



