「探しに行かなくていいのか?」
「あ、そうだった!い、行ってくるっ」
俺はポンポンと二回蜜の頭を撫でると、蜜は満足したように俺から離れて、生徒会室を飛び出して裏庭へと急いだ。
「お前ってさー」
「ん?」
「頭撫でるのクセなの?」
反省しているかけらも感じない恭弥は、俺のことをじっと見ながらいきなりそう言いだした。
「あたしもそれ聞こうと思ってた」
「……お前さぁ、俺たちの前では“あたし”ってのやめね?」
「いいじゃない、別に。案外、女装楽しいわよ?恭弥もする?」
「遠慮しとく」
恭弥だけでなく利央まで俺に視線を向けて言ってきた。
……そういえば、確かに頭撫でるのクセになってるかもな。
「まあ、岳斗らしいけどね」
「確かに。冷たそうだけど面倒見いいしな」
俺をからかうみたいにそう言った二人を放っておいて、俺は「ちょっと行ってくる」と行って生徒会室を出た。



