「蜜くーん?」
「……何?キモイ」
「キモイ言うな!」
「で?」
「これ、なんだと思う?」
蜜の塩対応に苛立ちながら、恭弥は蜜にある物を見せた。
それは、俺が蜜の入学祝いにあげたバイクのキーだった。
「あー!!それ、僕の……!」
「さっき取っちゃいました」
「取っちゃいました、じゃないよ!早く返して!!」
ニヒヒと笑いながら恭弥は蜜にバイクのキーを見せびらかすようにして、蜜から逃げ回る。
……あいつら、ガキだな。
「ふふっ」
呆れた表情をした俺を見て、利央が笑みをこぼした。
「なんだ」
「退屈しないわね、ここにいると」
「……あぁ、そうだな」



