春、桜が咲き誇る季節。
去年入学した当初から桜彩学園の頂点に君臨していた俺。
神雷の総長でもある俺が統べる桜彩学園の入学式が今日行われる。
今年も多くの不良が入学してきたこの学校はいわゆる不良学校で、そんな学校の生徒会には誰もが一目置いている。
「入学式とかダリぃ」
欠伸をしながらそんなことを呟く恭弥。
「恭弥がいなくても誰も気づかないから、恭弥はここに残ってれば?」
「はあ?それはつまり、俺の存在が薄いって言いてぇにょか?」
「……プッ、噛んだ」
「わ、笑うな!!」
そんな恭弥と言い合っているのは、早速今日から生徒会会計になった首席で合格して入学した蜜。
「はいはい、二人とも喧嘩しないの」
口喧嘩している二人をお茶を飲みながらなだめたのは、女装している利央。
個性豊かな俺たち四人で形成された生徒会に、この学校の生徒は恐怖と憧れを抱いている。
「そろそろ時間だ。行くぞ」
俺が東屋の椅子から立ち上がって歩き出すと、恭弥と蜜はいがみ合いながら俺のあとを追うようについてきて、利央は「楽しみだわ」と呟いて微笑んだ。



