「ねぇ、RIOくん」
服部れもんは俺に近づいて、顔を少しだけ傾けて上目遣いで俺を見てきた。
天然に見せかけた計算高い服部れもんの仕草。
あぁ、やっぱり俺の勘は外れてなかった。
俺は結構他人の気持ちに鋭くて、雰囲気や態度だけでなんとなく誰が誰のことを好きかわかってしまう。
この特技のようなもののおかげで、大体の生徒会の相関図が脳内に出来上がっている。
「れもんの彼氏にならない?」
れもんの考えを察した俺は、フッと口角を上げる。
やっぱり俺、こいつのこと苦手だわ。
「れもん、実は結構前からRIOくんのこと気になってて……」
もじもじとしながら頬を赤く染めて呟くように言う服部れもん。
今ネットで話題の俺との熱愛が報じられれば、服部れもんも世間から注目を浴びる。そしたら、テレビやインタビューのオファーがたくさん来て、服部れもんの名前が売れていく。
……そういう計画だろう。
この計画のすごいところは、服部れもんの告白に必ずOKを出す、と本気で思ってること。



