放課後。
昨日の公園に行くと、赤いランドセルをベンチに置いているゆーちゃんがいた。
「あ、あーちゃん!」
俺に気づいたゆーちゃんは、目を細めて優しく微笑む。
友達になれば明るくて優しい奴なんだから、もっと積極的にクラスメイトに話しかければいいのに。
ゆーちゃんのいいところを昨日だけでもいっぱい知った俺はそんなことをのんきに考えるが、ゆーちゃんにそのことをアドバイスとして教えてやろうとは思わなかった。
ゆーちゃんに友達がたくさんできれば、俺のことなんて忘れるかもしれない。
そのことが、少し寂しく感じたんだ。
「……あーちゃん?」
公園の入口で立ち止まった俺の顔を覗き込むように見ながら、ゆーちゃんが俺に声をかける。
ハッと我に返った俺は、「よっ!」と少し遅れてゆーちゃんに挨拶する。
「どうしたの?」
「何が?」
「怪我してる……」
俺の頬にできたかすり傷を見て、ゆーちゃんは心配そうに言った。
俺は「大丈夫」と笑顔を見せるが、ゆーちゃんはまだ浮かない顔をしていた。



