俺はあの女子が怪しい奴じゃないってことがわかって、自分のことに気づかれて隠れる意味もなくなったので、公園へと足を踏み入れた。
向かった先はもちろんベンチの前。
俺が近づくにつれ、女子はわかりやすく怯えた表情をした。
なんかこいつ、林に似てるな……。
「お前、友達いねぇの?」
「え、あ、……っ」
俺がそう聞くと、女子は目を泳がせながら静かに頷いた。
「なら、俺が友達第一号になってやるよ」
「……え?」
俺が明るく笑ってそう言うと、女子は潤んだ瞳で俺を見た。
……ドキッ。
大きく揺れた黒く澄んだつぶらな瞳に、俺は不覚にも胸を高鳴らせる。
「い、いいの……?」
「一緒に遊ぼうぜ」
俺が手を差し出すと、女子は嬉しそうに微笑みながら「うんっ」と返事をして俺の手を取った。



