公園を覗いてみると、大きな木と滑り台とブランコとベンチしかないその小さな公園には、女子一人だけしかいなかった。
「今日一緒に、あ、遊ばない?」
あいつ、何一人で喋ってんだ……?
ベンチに置いてある人形に向かってブツブツと話している女子。
あ、怪しすぎる。
「……だ、ダメだ。こんな小さい声じゃ、誰も聞いてくれないよぉ」
その怪しい女子はため息をつくと、人形を手にしてベンチに座った。
話す練習でもしてたのか?
「どうしよう。このままじゃ、友達一人もできないよ……」
メソメソしている女子は、人形をぎゅっと抱きしめてそう呟いた。
ふーん、友達いねぇんだ。だから、さっきからブツブツ言ってたんだな。
悪い奴じゃなさそうだし、友達なんて普通にできそうだけどな……。
じーっとある女子を見ていると、女子が俺の視線に気づいて顔を上げた。
目が合って、俺はドキッと驚く。
「!!」
女子も俺と同じく驚いた様子で、手を震わせながら視線を地面へと落とした。



