『何か用か?』
階段を下りて僕の目の前まで来た岳斗が、僕に聞いてきた。
僕は拳を握り締めながら、思い切って口を開いた。
『僕を神雷に入れてください!!』
岳斗の黒く澄んだ瞳を真っ直ぐと見ながら、僕ははっきりとそう言った。
すると周りにいた不良が、お腹を抱えて笑い出した。
『何を言うかと思えば……あははっ』
『お前みたいなチビには無理だよ!』
『さっさと家に帰りなっ』
僕の覚悟を笑う不良に腹が立った僕は何か言い返そうとしたが、
『……本気か?』
岳斗がそう言って僕の目を見てきたので、僕は大きく頷いた。
確かに僕は、チビだしまだまだ弱いしこんな見た目だし元いじめられっ子だし、僕を笑う不良には何もかも到底及ばないかもしれない。
だけど、目の前にいる偉大な人に憧れてしまった。
どうしてもこの人に認めてもらいたいと、思ってしまったんだ。



