そして、夏。
神雷のたまり場の場所を突き止めた僕は、神雷に入れてもらうために洋館を訪れた。
洋館の重い扉を開けると、中にはいかつい顔の不良がたくさんいて思わず一歩退く。
『おいおい、ガキが何の用だ?』
『道にでも迷ったか?』
僕に気づいた不良が鋭い目で僕を見ながら、そう言ってきた。
ここで怖気づいてちゃダメだ。それじゃあ前と変わらないじゃん。
『ぼ、僕……!』
『おい、何の騒ぎだ』
神雷に入りたいと言おうとしたとき、二階から聞き覚えのある低い声が聞こえてきた。
ハッとして顔を上げると、そこには憧れの人がいた。
『……お前……』
岳斗の目が僕を捉え、僕のことを思い出したのか岳斗は目を見開いた。
岳斗が、僕のことを覚えててくれてた……。
岳斗の反応にそう思った僕は、嬉しさのあまりニヤケそうになった。



