私の気持ちは、たったひとつ。
私の想いはもうとっくに決まっていた。
「私も、好き……っ」
過去も秘密も苦しみも辛さも全て受け止めてくれた岳斗のことが、世界で一番大好き。
枯れそうにない涙が、次から次へと頬を伝っていく。
私の初めての愛の告白は、震えたか細い声で。
それでも愛しい人に伝えられたことが嬉しくて、自然と笑顔になる。
岳斗は私の言葉を聞くと、大人びた笑顔を見せた。
「由楽」
岳斗は私の名前を囁くと、私に顔を近づけてきた。
まるで宝物みたいに私の頬に触れる岳斗の手の温もりを感じながら、私はゆっくりと瞼を閉じていく。
あぁ、好きだ。やっぱり私は、岳斗のことが大好きだ。
目を瞑った私の胸に降り積もったのは、岳斗への大きな愛だった。
そして、岳斗の唇が私の唇に一瞬触れて、すぐ離れたその唇を求めるように私たちは何度も唇を重ねた。
初めてのキスは涙のしょっぱさと少しの熱と、それから極上な甘さを感じた。



