淡々と言う岳斗に、私は思わず目を見開く。
ど、どういう意味?
「……嫌か?」
「い、嫌じゃないけど…………って、え!?」
私の顔を覗き込んできた岳斗に、私はそう呟いてまた驚きの声を上げた。
そ、それって………!
かぁ…!!と顔を赤くする私を見て、岳斗は笑みをこぼした。
「が、岳斗、あの……」
「ん?」
「私をからかってる?」
「は?」
私は赤くなった顔を両手で隠すように覆いながらそう聞くと、岳斗は眉をひそめた。
「だ、だって、まるで岳斗と私がいつかけ、けけ、結婚するみたいに聞こえるんだもん!からかってるとしか思えないよ!!」
私の耳にはどうしても自分の都合よく聞こえてしまう。
私と岳斗が結婚だなんて、夢のまた夢のありえない話なのに。
でも、だって、しょうがないじゃん。
好きな人に『どうせお前は“雅由楽”になるんだし』なんて言われちゃったら、期待しちゃうに決まってるじゃん!!



