深夜2時。
騒ぎ疲れた不良さんたちは、一階の大広間で寝転がって眠ってしまった。
蜜と恭弥は互いの服の襟元を掴んだまま眠っていて、利央は椅子に座って腕を組みながら寝ていた。
「……岳斗は寝ないの?」
一階にあるベランダで風に当たっていた岳斗を見つけ、私は岳斗に近づきながらそう尋ねた。
私が岳斗の隣に行くと、岳斗は私の質問に何も答えず、その代わりに私に目を向ける。
「岳斗?」
岳斗の視線はどことなく熱っぽくて、私の心臓が大きく高鳴る。
私が首をかしげても岳斗は何も言わず、ただ私を見つめた。
静かな沈黙が流れる。
だけど、苦しくはない。何も喋っていないのに、岳斗の隣にいるだけなのに、とても心地がいい。
どうしてこんなにも心が安らぐのかな。
「岳斗、ありがとね」
長いようで短かった沈黙を破ったのは、私だった。
私はベランダの手すりに手を置いて、目を伏せながらお礼を言った。



