「ご忠告どうも」
おばさんの脅しをはねのけて、岳斗はまるで「大丈夫」と言うように私を抱きしめる力を強めた。
岳斗……?
「でも、そんな心配いらねぇよ」
「え?」
「こいつは俺がもらう」
岳斗は真っ直ぐな眼差しを向けながら、フッと微笑む。
え……?それって、どういう意味?
「何言ってるの?あなたたちみたいな子どもがそんなこと……」
「言ってなかったけど、岳斗は雅財閥の御曹司なんだよ」
「あんたが世話するより、雅財閥に引き取られたほうがよっぽど由楽は幸せになれると思うけど?」
おばさんの言葉に、蜜と恭弥がそう言い返す。
雅財閥と聞いたおばさんは、目を見開いて驚いた。
「本当はもっと早く来たかったけど、調査したり手続き済ませたりしてたらこんな時間になっちゃって……。遅くなってごめんね、由楽」
利央は私の頭を撫でながら、柔らかな笑みを浮かべて言った。



