「助けに来てやったぞ」
「由楽、大丈夫!?」
「迎えに来たよ、プリンセス」
「俺たちと一緒に来い」
まるでおとぎ話に出てくる、悪い魔女にいじめられているお姫様を助けに来てくれた王子様のよう。
ずっと、待っていた。
私の言葉にならない“声”がいつか誰かに届く日が来ることを。
そして今、私の願いは叶った。
「恭弥、蜜、利央、岳斗……っ」
悪い魔女から私を攫いに来てくれた四人の不良な王子様を見た瞬間、ポロポロと涙が溢れた。
その涙は冷たくなんてなくて、とても温かった。
部屋の端でうずくまっている私に、岳斗が手を差し伸べる。
私は何の迷いもなく、何もかもを包み込むようなその大きな手のひらに自分の手を重ねた。
「その子から離れなさい!!」
私が岳斗の手を取ると、岳斗は私を立ち上がらせて優しく抱きしめた。
そんな私たちを睨みながら、おばさんは声を上げた。



