私には、私の世界を鮮やかに彩って、ちょっと危険な刺激さえも笑顔にするスパイスへと変えてくれて、傷だらけの心をいくつもの“光”で覆ってくれた大好きな皆がいる。
『由楽、負けちゃダメよ?』
『お母さん……』
『俺の子どもなんだから、そんな泣いてないで真っ直ぐ前だけ見てろ』
『お父さん……』
私を励ますために、二人はわざわざ私の夢に現れてくれたの?
現実に嫌気がさしていた私を慰めるために、会いに来てくれたの?
『大丈夫!由楽は独りなんかじゃない』
『俺たちがずっと見守ってるし、近くには仲間だっている』
お父さんとお母さんの姿が、だんだんと消えていく。
それは、夢が終わる合図。
『お父さん、お母さん、待って……!』
『由楽、諦めちゃダメよ?諦めなければ、いつかきっといいことがあるから』
『生きる希望を捨てるんじゃねぇぞ?』
お父さんとお母さんへと伸ばした私の手が届く前に、光に包まれながら二人は目の前から消えて、遥か遠い空へといってしまった。



