おばさんは、姉である私のお母さんを妬んでいる。
外見も内面もよく非の打ち所が無かったお母さんとその妹のおばさんは、いつも比べられて育ってきたらしい。
そのせいか、気づいたらおばさんの心には演技が上手で優しくて美人なお母さんへの嫉妬や憎しみが生まれていた。
「姉さんが死んでくれて、本当によかったわ」
おばさんは私の太ももと二の腕を長い爪で引っかきながら、そんな言葉をこぼした。
大人になってもおばさんの心に芽生えた“闇”は消えていなかった。ましてや、復讐心まで抱えていた。
そんなある日、おばさんの耳に入ってきたのはお母さんの死。
けれどおばさんはお母さんの死だけでは物足りず、お母さんの娘である私へと復讐のターゲットを変えた。
「本当は姉さんを傷つけたかったけど、仕方ないわよね」
「……っ、」
「でも、いい気分だわ。姉さんにそっくりなあんたの傷ついた表情が見れて」
おばさんはそう言いながら泣いている私の顔をそっと撫でると、口角を上げて私の頬を殴った。
おばさんは飽きるまで、まるで八つ当たりでもするかのように、何度も何度も私を殴ったり蹴ったりした。



