チラッと涙目で岳斗たちに視線を向けたが、おばさんに力強く腕をひかれ、
「それでは失礼します」
と望空さんに一礼したおばさんは、学園長室の扉を開けた。
おばさんと私が学園長室を出る前に、蜜が私のカバンを持ってきてくれたみたいで私に渡してくれた。
「お大事にね」
「蜜……っ」
蜜に助けを求めようとしたが、おばさんの監視下にいるということを思い出し、私は笑顔を顔に貼り付けてお礼を言った。
おばさんはさらに強く私の腕を掴んで引っ張って、学園長室から私を連れて出て行った。
私とおばさんがいなくなった学園長室では、皆が顔を見合わせていた。
「……由楽の様子、いつもと違ってなかった?」
そう言ったのは、私にカバンを渡した蜜。
「何かに怯えてるように見えたけど」
蜜の言葉を聞いて、プリンをくれた利央が先ほどの私の様子を思い出しながら言う。
「総長、どうする?」
学園長室を出るときに見せた私のわかりやすい作り笑顔を脳裏に浮かべながら、恭弥が岳斗に聞いた。



