「……お前ら、何してんだ?」
「それはこっちのセリフだよ!!」
岳斗が来たことに驚いている私たちにそう聞いてきた岳斗に、私は思わずそう言った。
「岳斗、その格好……」
利央が岳斗の着ている和服を見て何か感づいたようで、岳斗を見て呟いた。
「もしかして、今日がお見合いする日だったの?」
私は利央の考えを察して、利央の代わりにそう尋ねた。
私の問いに、岳斗は「あぁ」と頷く。
岳斗の頷きに、私の心臓がズキンッと嫌な音を立てて跳ねた。
「でも、抜け出してきた」
「「「「えぇ!?」」」」
岳斗が付けたして言った言葉に、私たちは声を揃えて驚いた。
だからそんなに息が乱れてたんだ……。
でも、大事なお見合いを抜け出してきて、きっと岳斗のおばあさんは怒ってるんじゃないのかな?
そんな心配の奥で、嬉しいなんて思っちゃってる自分がいる。
「お前、それやべぇんじゃねぇの?」
「あのババアにはメールを送っといたから大丈夫だ」
「メールって、どんな?」
「『生徒会室にいる。有栖川財閥の社長を連れて来い』って内容のメール」
「はあ!?」
岳斗を心配して聞いた恭弥は、岳斗が送ったメールの内容に目を丸くした。
お見合いから逃げてきたんじゃないの!?居場所を教えちゃっていいの!?しかも、有栖川財閥の偉い人まで連れて来いだなんて、岳斗は何を考えてるの!!??



