「岳斗を連れ戻しに行こう!」
無理かもしれない。門前払いされて岳斗に会えることすらできないかもしれない。
だけど、私は諦めることなんてできない。
岳斗がこのままいなくなってしまうなんて、嫌だから。
「岳斗はこの学校にも神雷にもいなくちゃいけない人で、私たちにとって唯一無二の大切な存在でしょ?」
無愛想だけど誰よりも仲間思いで、真面目でクールだけど優しくて、時々見せる笑顔が柔らかくて温かくて……。
いいところがたくさんある強い心を持った人。
私は、そんな岳斗ともっと一緒にいたい。
「私たちには岳斗が必要なんだよ。だから、迎えに行かなくちゃ」
あぁ、そっか。
私は、岳斗のことが好きなんだ。
だからこんなにも、会いたい気持ちが募っていくんだ。
私の言葉を聞いた蜜と恭弥と利央は、顔を見合わせてニッと笑う。
そして、一斉に立ち上がった。



