……あれ?なんでだろう。胸の奥がチクチク痛む。小さな刺がいくつも刺さったかのようなその痛みに、私は違和感を感じる。
どうしてこんなにも心臓が締め付けられるんだろう。
苦しい感情がドッと押し寄せてきて、呼吸をすることさえ難しく感じてしまう。
「そんなん聞いたら、尚更ここを離れようなんて思わねぇよ」
「言うことを聞きなさい」
「俺は家の玩具じゃねぇ。やりてぇようにやる。それが俺の生き方だ」
岳斗は岳斗のおばあさんにそう反発すると、岳斗のおばあさんは指をパチンッと鳴らした。
それを合図に、生徒会室に10人ほどの黒のスーツを着た男の人が一気に入ってきた。
「岳斗さんを捕まえて、家へと連れて行きなさい」
岳斗のおばあさんがそう指示を出すと、男の人たちは岳斗を捕まえ腕をロープで縛り上げて、口元にはガムテープを貼った。
そして、ロープで縛った岳斗を連れて生徒会室を出て行ってしまった。
「岳斗……!!」
遠ざかっていく岳斗にそう叫んだ蜜は、引きとめようと走り出した。
しかし、蜜が走り出したと同時に生徒会室の扉は閉まってしまい、岳斗は連れて行かれてしまった。
「今まで岳斗がお世話になりました。それでは失礼します」
岳斗のおばあさんは私たちにそう言って一礼すると、生徒会室から立ち去った。



