そして、利央は岳斗のネックレスを完璧に直して、岳斗に渡した。
ネックレスを首にかけた岳斗は、直ったことにホッと安堵していた。
――翌日。
今日は朝から大雨で、じめじめとした空気が漂っていた。
雨が嫌いな私は浮かない顔で教室に入ると、私に気づいた蜜がまるで子犬のようにしっぽを振りながら駆け寄ってきた。
「おはよう、蜜」
「由楽、おはよ!あのさ、今度皆で最近できた温水プール行かない?」
机にカバンをかけた私に、蜜はテンション高めにそう言った。
……プール、か。皆で行ったら、きっと楽しいだろうな。
「誘ってくれてありがと。でも、ごめん。行けないや」
「えっ、なんで!?」
「あ、えーっと、……私、水着持ってないんだよね」
「そうなの!?」
さすがにこの言い訳は苦しかったかな。
視線を逸らしながら言った私に蜜が何かを言う前に、タイミング良くチャイムが鳴り響いた。
「HR始めるぞ~」
教室に入ってきた小泉先生がそう言うと、クラスの皆はそれぞれ席に着いた。蜜は口を尖らせながら、渋々自分の席へ戻った。



