また盗み聞きしちゃったけど、持ち主が困ってたようだし。
私は花壇のどこかに落ちた“何か”を探し始めた。
たくさんの花を傷つけないように避けながら、“何か”を探す私。
落ちてくるときにキラッて太陽の光を反射していたから、また反射して光ると思ったんだけど……。
今のところ、光る物は落ちてないなぁ。
「……何してんの?」
一生懸命探している私に、誰かが背後から声をかけた。
振り返ってみると、そこには生徒会会計でクラスメイトの優木くんがいた。
「あ、えっと、探し物……」
「え?あんたも?」
私が呟くようにそう言うと、優木くんは少し驚いた様子でそう言った。
あんたもってことは……
「もしかして、さっき屋上にいたのって優木くん?」
「そうだけど……」
「それじゃあ、私は優木くんの持ち物を探してるってことだ」
「は?」
優木くんの持ち物が屋上から落ちてきたんだ。
私の言葉を聞いた優木くんは、意味がわからない様子で眉をひそめる。



