再び、鈍い音が響き始めた。
可愛い外見の蜜は、相手の動きをまるで計算しているみたいに読んで先回りして相手に攻撃をし倒していた。
最凶伝説のある恭弥は、一人で四人を相手にしていたが、余裕そうな顔で一人また一人と倒していった。
「やっぱり恭弥のやり方は単調すぎる」
「お前は頭で考えすぎなんだよ」
「恭弥は考えなさすぎ!!」
「あぁ?んだと、こら」
喧嘩しながら蜜と恭弥は言い争いを始めてしまった。
言い争いができるくらい二人は強いんだな、なんて感心してしまう私。
長い髪を揺らしながら闘っている利央の姿はまるで踊っているかのようで、華麗なその動きに今まで怯えていた女の子たちが黄色い声を上げ始めた。
きゃーきゃー騒いでいる女の子たちに、サービス精神旺盛な利央はウインクをしながら投げキッスをした。
“女の子”の利央は上品なイメージがあったけど、“男の子”の利央はチャラいのかな……?
「副会長って、もしかしてあのRIOじゃない!?」
「うそっ!?」
女の子たちの方からそんな声が聞こえてきたが、私は黒龍の総長と闘っている岳斗から目が離せなかった。



