「……その秘密が明かされても、俺たちは変わらない」
岳斗が龍司という人にそう言うと、利央はにっこりと微笑んだ。
「ていうか、秘密ってわけでもなかったしね」
「な、なんだと……!?」
「遊びみたいな感じよ。ふふっ、スリルがあって面白かったわ」
すると、利央が私の方を向いて、
「あとでちゃんと説明するわね」
と呟くように言った。
私のことを騙してたんだ、という気持ちはどこにもなかった。
私は利央らしいなぁ、なんて思いながら笑ってしまった。
「これでようやく……」
視線を黒龍へと戻した利央は、ツインテールを結っていたリボンをほどいて、後ろの下の方でひとつに結び直す。
ツインテールのときとは雰囲気が変わり、大人っぽくなった利央はどこから見てもかっこいい男の子だった。
「堂々と喧嘩ができる」
腕まくりをして、利央は野獣のような瞳で黒龍を威嚇する。
“男の子”になった利央の迫力に、黒龍の人たちは思わず一歩退いた。



