「副会長が、男……!?」
「おい、まじかよ」
「どういうことだ?」
利央が、男の子……?
でも、どうしてだろう。そんなに驚いていない自分がいる。
「……あーあ」
混乱している不良さんの声に混じって、利央のそんな声が聞こえてきた。
それは、いつもの高い声ではなく、女の子たちにリンチされたときに聞いた低い声だった。
「バレちゃったか」
利央は女の子たちのいる避難場所から一歩、また一歩と離れ、岳斗と恭弥と蜜がいる場所へと歩いていった。
もしかして、さっきタイミングを逃して聞けなかった蜜が言おうとしていたことって、このことだったのかな。
「ははっ、ついにバレやがった」
「今までよく隠してこれたよね。逆にすごいよ」
「ほんとよね。“あたし”が一番驚いてるわ。でもまさか、こんなところでバレるなんて思ってもみなかったけど」
秘密が皆にバラされてもっと暗い空気になるかと思ったら、その逆で、なぜか皆笑っていた。



