沖田という男の子はチッと舌打ちをし、龍司という人は苦渋の色を浮かべていた。
私たちが不利だと思っていた闘いは、黒龍の敗北となりそうだったそのとき。
「ハッ」
龍司という人は、なぜか不敵に笑った。
「何笑ってんだよ」
「……俺は知ってるんだぜ?」
「は?」
「神雷の秘密を」
龍司という人はそう言うと、視線をある人物へと移した。
その視線をたどってみると、そこにはグラウンドから少し離れた場所で女の子たちを守るようにして立っている利央がいた。
神雷の秘密って、何……?
最後の切り札を出すかのように、龍司という人は利央を指差した。
「神雷の幹部の高下利央は女なんかじゃなく、男だってことをよ」
静まり返るグラウンド。
そんな静寂の中で、桜彩学園の不良さんがざわざわとし始める。



