「お前、邪魔だ」
その男は私を見下ろしながら、私の頭に向かって勢いよく鉄パイプを振り下ろした。
「由楽!!」
鉄パイプで殴られそうな私に気づいた岳斗が、声を張り上げた。
心配しないで。私は、大丈夫だよ。
――パシッ、と襲いかかってきた鉄パイプを片手で止めると、その鉄パイプを目の前の男から奪って地面に投げ捨てる。
そして男の手を持って、私よりはるかに大きい巨体を放り投げた。
……言ったでしょ?私の特技は合気道だって。
私が女だからって、見くびらないでくれる?一応、中学のときに全国大会で優勝した経験があるんだから。
「……大した女だ」
私の闘いぶりを見ていた岳斗はそう呟くと、微笑を浮かべた。
気がつけば、黒龍の人はほとんど倒れていて、まだ残っているのはたったの数人だった。
そんな状況に、龍司という男は悔しそうに顔を歪めた。
「このままじゃ、俺たちの圧勝だぜ?」
桜彩学園の不良さんはまだ戦闘可能な人が多勢いて、恭弥が黒龍を挑発するように鼻で笑った。



