まさかあのときの屈辱を晴らすために、わざわざ柄の悪そうな人たちを集めて闘いに来たの……!?
「沖田……っ」
「この前は言ってなかったけど、実は俺……黒龍の幹部なんだよね」
蜜が沖田という男の子を睨むと、沖田という男の子は余裕そうな笑みを向けながら言った。
黒龍【コクリュウ】は、最近力をつけ始めている危険度高めの暴走族。
ルールや常識なんて気にせず気分のまま闘う族として知られていて、悪い噂が絶えない。
「ここにいる奴らは全員黒龍さ。そしてあの龍の刺青を入れている人こそが、黒龍総長の龍司【リュウジ】さん。……はは、逃げるなら今のうちだぜ?」
体育祭に乱入してきた黒龍に、桜彩学園の生徒の不良さんは敵対心をむき出しにして今にも襲いかかりそうなくらい目を鋭くさせて睨んでいた。
すると、岳斗と恭弥と蜜と利央が桜彩学園を代表するように前に出てきた。
龍司という人を目の前にして、岳斗が口を開いた。
「……俺たちとやる気か?」
「文化祭でうちの族の幹部がお世話になったようじゃねぇか。その借りはきっちり返さねぇとな~」
神雷の総長兼桜彩学園の生徒会長と黒龍の総長が、互いに殺気を放つ。



