綺麗……。
色とりどりの花たちが元気に咲いている。
「返してよ!!」
「俺から取り返してみろよっ」
花を眺めていると、ふと頭上から誰かの声が聞こえてきた。
誰……?
視線を上へと移してみると、屋上にある二人の姿が。
誰だろう。遠くて見えないや。
「あ、ちょ……っ」
「やっべ」
すると、キラリと光った小さな何かが屋上から私がいる地面へと落ちてきた。
その“何か”は花壇のどこかに落ちてしまった。
「何してんだよ!」
「いや~、手が滑っちまって。テへッ」
「テヘッ、じゃないよ!!」
この声、どこかで……。
声を荒げた誰かが、屋上から姿を消した。もう一人は屋上からこちらを眺めているようだ。
落ちてきたのは何だったんだろう。
探しておいたほうがいいよね。



