「ムカつくのよ、あんた。生徒会に入ってあの方たちに近づいて……!」
「あ、あの、」
「あんたなんて……っ!」
ボブの女の子は襟元を掴んだまま、掴んでいない方の手を振り上げた。
ぶ、ぶたれる……!
こういう時って避けてもいいのかな!?それともわざと当たるべき!?
なんて、慌てていると。
「何してるの?こんなところで」
振り上げたボブの女の子の腕をパシッと掴み、いつになく怖い顔つきでそう言ったのは利央だった。
な、なんで利央がこんなところに……?
「今朝の水やりを忘れたから来てみたら、まさか由楽がリンチされてたとはねぇ」
利央がにっこりと微笑みながら、女の子たちを見る。
利央の目は笑っていなくて、利央の怖さを目の当たりにした女の子たちの顔がだんだんと青ざめていく。
「由楽に手を出したら、あなたたち……どうなるかわかってるわよね?」
殺気を感じるくらい鋭い視線を女の子たちに向ける利央の声は、いつもの高くて可愛いものではなく、まるで男の子のように低かった。
恐怖で心を埋め尽くされた女の子たちは、私と利央から逃げるように裏庭から去っていった。



