桜が舞う日、私は中学校の入学式にでていた。


周りはみんな友達と喋っている。

私は違う県から来ていたから、友達が1人しかいないのだ。


ただ、おばあちゃんの家があるので、小さい頃からよく来ていた。

隣の家に同い年の女の子がいる。




名前は藤田 あかり(ふじた あかり)。私はあーちゃんと呼んでいる。

あーちゃんと私は幼なじみで親友だ。もう、家族みたいな感じ。

あーちゃんは、可愛くて、面白くて、陸上やってるから運動神経がとてもいい。正直言ってめっちゃ羨ましい。





その子を除いては、私はこの学校に知り合いがいない。




「緊張するなぁ~」

誰にも聞き取れない様な小さな声で呟いた。