そう…
2人の出逢いは芯から冷える真冬の駐車場。


その日は彼氏とのデートを終えたお姉ちゃんと合流する約束だった

コンビニの駐車場で待ち合わせする事になってて1人で待ってたんだ。


5分くらいかなぁ…
寒さと闘いながら必死に待ち続けて、お姉ちゃんが来たのは約束の時間の20分後。
さすがに腹が立って一言文句でも言ってやろうと助手席のドアを開けると、そこにはお姉ちゃんの彼氏の慎くんが。

後部座席に影があり、そこを覗けば見た事のない人が。

「寒いでしょ?待たせてごめんね、とりあえず乗って?」

ペロッと舌を出しながら謝るお姉ちゃんに怒る気もなくなり、大人しく後部座席に乗り込んだ。