「だ、だって、もしもキスなんてしてなかったら、逆に意識しすぎてて変だし、そ、それに恥ずかしいし~…!」



「はいもー、つべこべ言わない!水着、とびっきり可愛いの選んであげるから!」


「うぅ…ありがとう真姫…」


今日の放課後は、昂矢くんに海に誘われたからそのための水着とかを買いにいく。


きっと昂矢くんは、あたしと海希くんのために誘ってくれたんだろうけど…


正直気まずい…!


ただでさえ、話せないのに露出の多い水着姿なんかで海希くんの前に出れるかな。


夏休みに会えるのは嬉しいけど、ちょっと複雑な気分。


ゆっくりと下駄箱に向かい、擦れ違った1ヶ月会わないクラスメイトに手を振る。


夏休みかぁ…早いなぁ。


もうちょっと海希くんと進展してる予定だったんだけどなぁ。


…まぁ、ある意味は進展…したけど。



「ほら、行くよ桜!」


「待って真姫~~」