静かな道を歩いて家に着く。

「ただいまー。」

そう言って「おかえり。」って言葉が帰ってくるなんて絶対にありえない。

だって私は1人暮らしだから。

1人暮らしを始めたのは中学1年生になったばかりの頃。
それまではこの家に家族4人…お父さんとお母さんと弟…で住んでいた。

もちろん、自分から望んだわけじゃなくて…
お父さんは仕事で単身赴任。
弟は精神的にいろいろ問題があって、お母さんの実家のある田舎にお母さんとおばあちゃんと3人で住むことになった。

なんか新築を買っちゃったから新しくマンションとかを借りる気にもなれず。
結果的にこのむだに広い家に私1人が残ったってわけ。

だからって別に寂しいとか思わない。
だって“しょーがないこと”だから。

それに家事は1通りできるし。
お金も毎月お父さんが送ってくれるから特に何にも困らない。

私は1人でも大丈夫だから…