「なぁ、夜見。」


「…なに」


私は今、機嫌が悪いわけじゃない。
むしろ良い方だ。


東雲への返事が素っ気ないのには
訳がある



なにを隠そう、
下校中の私と東雲は手を繋いでいるのだ。