夜明けの恋人。

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「「ありがとうございました!」」


閉園時間はとっくに過ぎていたにも
関わらず、救護室を使わせてくれて、
ほんとうに親切な遊園地の従業員の皆さんにお礼を言って遊園地を後にした。




「東雲、質問いい?」

「なんでもこい!」

東雲は私が記憶を無くす前みたいに
バカ正直で真っ直ぐな東雲らしくなった

それだけ、私が無理をさせてたんだ…

ごめんね、東雲


「なんで、女の子とデートしてんの?」

「へ?」

気が抜けたような返事が返ってきた


「保健室でも。抱きしめたよね?」


そう、その女子とは紛れもなく
記憶を無くしていた頃の私。


「…夜見、まさか自分に嫉妬?!」


ケラケラ笑いながら
私の肩に手を回してくる東雲。


「…ばーか。」