夢にみるほど、好きだったのかな?

ふいに、そんなことを考えた。

どこが好きだったんだろう。

_____皆のムードメーカー的存在なところ?

いつ好きになったんだっけ?

_____いじめられていた私を助けてくれたとき...。

また、過去のことを思い出した。

私は男っぽいところがあって、

男子と行動することが多くて。

それが気にくわない女子が私を攻めてくることが多かった。

もう、殴ろうとした。

そこに翔が現れて。

女子がズタボロになるほど悪口言って。

今までなんとも思ってなかったのに、きゅんとして。

それがはじまり。

「懐かしいな。」

小さな独り言は、

隣の快斗にも聞こえていないようで。

いつの間にか、学校の前についていた。