君がくれた「言葉」

「じゃあ結佳ちゃん、あとでね~!」

結佳ちゃんの方を向いてそう言うと、ふと誰かと目があった。

「…?」

目を大きくして、そのあと、目を細め鋭く刺すような視線を送られる。

こっちを…私を睨んでる…?

目を離したいのに離せない。

「…っ」

あれ、なんか、おかしい。

全身の血液が急に流れるような。

冷や汗が出る。

「…?恋乃美?どうかした?」

「…え、あ、な、何でもない!」

そういって顔をそむけ、りぃちゃんの方を向く。

見たことない顔。あの子もしかして…

「転校生…?」

きっとそうだ。なぜか睨まれたが、目も鼻もスッとしていて確かに美人さんだった。

私は初めて会うはずなのに。なんで?

目を離せない。囚われてしまったかのように。




やっぱり、もしかして、





ぐるぐると回る思考のなか、ただひとつ出た結論は







(私、前にもあの子に会って同じようなことがあった)




あやふやだけど、確信もなにもないけど、それだけはなぜだかわかった。