女神は蜘蛛の巣で踊る



 がっつり想像してしまった。私は噴出さないようにだけ努力をしながら、何とか言葉を続ける。

「それで何をするんだって?」

「俺に奉仕活動」

「・・・具体的には?」

 夫は、にーっこりと笑った。

「それを今、息子の前で俺に言わせるのか?」

 ・・・・何てこったい!

 私は一瞬で様々な成り行きを想像してしまってクラクラする。健全な朝の光の中で、一体なにを言い出すのよこの男は!いきなり18禁だ。それも、結構濃い内容の世界の。そんなことを堂々と、朝っぱらから言わないでよ~!

 だけど、最後には苦笑してしまった。バニーガール?そんな衣装、一体どこで手に入れるのよ────・・・

 夫は息子を抱き上げて、ようやく、これは父だ!と理解した息子にその小さな手で傷口をなでられている。

「とーちゃ?とーちゃ?」

「そうだぞ~。雅、痛いからぺたぺたはやめてくれ」

 その痛そうな苦笑をみて、ついに私は声を出して笑った。

 ああ、今日も我が家は平和だわ。

 そう思って。

 衣装も、探しにいかなくっちゃ───────