思ってたのと違う。 思ってたのと違う。 金子基之という男を、私は少し勘違いしていたのかもしれない。 いい意味で、裏切り始めた。 その証拠に、いつの間にか敬語が消えてしまった。 上司と部下だからって線を引くために気をつけていた敬語だったのに、どこかへ行ってしまった。 思ってたのと違う。 金子って実はいいやつかも、なんて。 思ってたのと違う。