キスラバーズ

怖い…

小刻みに震え、瞳に涙が溜まる…

「…ごめん、ここ…怖いよね…。」

彼が悲しげな表情を見せ、指で涙をすくう

「…怖くないよ。びっくりしただけ。」

嘘ばっかり、声震えてるのバレるよ

「震えてるよ、やっぱり怖かったよね…俺、本当は強引で、我儘で、嫉妬と独占欲の塊なんだよ…今まではさ、我慢してた…嫌われると思ってさ。でも、奥手過ぎて、お前は俺から離れた…もう、あんな思いしたく無いんだ。失うなら、強引に、我儘に、お前を求める。…お前だけは俺から離れんな。」

私の手を離し、私を抱き寄せる新

クスッ

我慢出来てなかった時もあったでしょ

「ふふっ、意外と似た者同士かもしれないね。」

私も、独占欲は強い、嫉妬もする

私も新の背中に手をまわし、彼の肩に顔を埋める

「いいの?こんな俺でも側にいてくれるのか?」

「そんな新が好きなの、それに、側に置くでしょ?強引にでも。」