その日は驚くほど晴天だった。 私は薔薇になる為に3年間賭ける。 その3年間が無駄になろうと私は賭け続ける。 朝ごはんもそこそこに自分を着飾るのに 夢中になった。 あの無駄に厳しい校則から解かれた自由の身。 厳しい王邸から逃げ出してきたお姫様―――――。 髪の毛にくしを通すと、さらさらの ストレートヘアーがきらりと光る。 うちの家計は皆髪の毛に天然パーマがある。 私はそれが嫌で、縮毛矯正をかけ、 週に一回トリートメントをしている。 髪の毛は、努力の賜物。