「別館は静かでいいな」 資料室のソファでクレープを食べてる間 隼人はずっとわたしの頭を撫でていた。 優しく優しく何度も上から下に手を下ろす。 「仁、怒ってるだろうな」 食べ終わってもその手は止まらなかった。 「おいしかった?」 「うん」 「そっかそっか」 そりゃよかったと笑う隼人の目は 少し悲しそうだった。 「兄貴のこと嘘ついてごめんな」 「無理。許さない」 「え、まじ?」 自然と笑みがこぼれる。